2010年9月22日水曜日

【人】『とちぎ美少女図鑑』発行人 大門弘明さん(30)「栃木って格好いい」

 「格好いいこと」を引き出すのが仕事だという。

 街の“素人女性”を起用した無料の写真集『とちぎ美少女図鑑』の発行人を務める。モデルは、プロではなく、あくまでも地元に暮らす女性。スタッフも、地元のカメラマンや美容師らが参加する。昨年11月に発行した創刊号は、限定1万部が1週間で在庫切れになった。

 図鑑をつくるとき、まず掲げたのは「脱とちぎではなく、着とちぎ」だった。「栃木への思いをもっと強くしたい」と、宇都宮市街や足利?渡良瀬川などをロケ地に選んだ。テーマは「HOME」。どこかで見たような景色の中で、地元のかわいい子が躍動する。「栃木だって、こんなに格好いい」と叫びたくなる誌面ができた。

 東京で音楽関係の仕事に就いていたころ、帰郷した際、宇都宮の街行く人の姿を見て思った。思っていたよりも、そこには人の流れがあった。「栃木でも何かできるんじゃないか」

 昨年2月、仲間のクリエーター数人とともに、イベント企画やデザイン、音楽制作を手がける会社を立ち上げた。『美少女図鑑』は、企画からスポンサー集めまで仲間とこなした。

 しかし、イベント企画会社という立場。そしてノーネクタイの服装におしゃれなメガネ、きれいに生えそろったひげ。どうやら「うさんくさい人間」と初対面の人に思われることもあるようだ。

 「まず、自分が何者であるかということが分かってもらうため、自分の説明から入って、そして図鑑の説明をした」と笑う。今でこそ笑い話だが、情熱があったからこそ、乗り越えられた。

 「都会に向く人たちの目を、こっちに振り向かせたい。まずは女の子の力で栃木を元気にしたい」。言葉からは“栃木愛”があふれる。

 どうしてそんなに栃木を愛するのだろう。昔から格好いいものにあこがれていた。だから東京へも出た。「今も昔も栃木は変わっていない。ただ見えてくる景色が変わってきた」。今はふるさとが格好よく、いとおしいと思える。

 今月27日に発行される『美少女図鑑』の2号目のテーマは「Ready(レディー)」。準備を終えて新たなスタートが切られる春にふさわしいタイトルだ。自分の立ち位置もそれに重ねた。

 各地の『美少女図鑑』を見比べると、モデルに土地柄が表れるという。「名古屋は派手でグルグル(巻きのパーマ)。関西はポーズも自ら進んで取る」

 気になる栃木の女性の特徴を尋ねると、言葉を探しながら答えた。「派手さはないけど、内に秘めたパワーがある」。あなたの周りの女性はいかがですか。(是永桂一)

                   ◇

【プロフィル】大門弘明

 だいもん?ひろあき 昭和55年、宇都宮市生まれ。東京での音楽関係の仕事を経て、平成21年、知人らと宇都宮にイベント企画?運営などを行う「DNCLOSEUP(ディーネヌ?クローズアップ)」を起業。同年11月、「とちぎ美少女図鑑」を創刊した。

引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』

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